サッカー好きなんで、ザックジャパンについての感想を書いてみる
日本のワールドカップが終わって1週間ほど経ちました。未だワールドカップは継続中ですが、にわかファンの方々は一旦普通の生活を送っていると思われます。
評論家でもなんでもないですが、サッカーを20年以上やってきてそれなりに感じたことを書きます。
まず、問題の一つ目がアジアのレベルが低すぎる。
サッカー後進国が集まっているアジアですが、今回のワールドカップで勝利を収めた国はゼロ。これは衝撃的でした。惜しかった試合もありましたが、やはり勝ち切る力がありませんでした。
で、思ったんです。そんな弱いアジアの中でのサッカーと世界に出てからのサッカーを同じにするなんて不可能ではないのか。
日本のサッカーはボールのポゼッションを高めて、敵を翻弄するサッカー。日本人特有の俊敏性やチームワークなどを活かしていこう!ってのが大きな戦略でした。
確かにアジアではこれでいけるんですけど、いかんせんアジアが弱い。他の大陸を見てみると、ワールドカップの予選が本大会以上のレベルだったりする。特にヨーロッパや南米なんかは激戦です。
そんな中で南アフリカ大会の岡田監督は勝ちにこだわったと思うんです。これはこれで弱小国日本としては正しい戦略だったと思う。
結果、グループリーグの組み合わせにも救われましたが、カメルーンとデンマークに勝って見事に決勝トーナメントに進出。パラグアイ戦は守り合いになって、結果駒野のPK失敗というネタで終了。
岡田監督がこの戦略を取ってくれたおかげで、日本が勝ち抜けたのはもちろん、世界の注目が集まり、軒並み海外クラブに移籍し始めました。しばらくして大半は戻ってきましたが・・・。
そして、今回のザックジャパンです。
私はザックは攻撃的サッカーを目指すといいました。巷では色々とコメントが繰り広げられていますが、これはアジアでも世界でも同じサッカーをするという決意なのです。
そんなの練習でやれよ!っていう意見もあると思われますが、代表チームの本当の公式戦は、各大陸の選手権とワールドカップ関連の試合(予選、本戦)しかありません。要は大陸内のチームとしか本気でやれないんです。ということは本気のブラジルやイタリアと試合するにはワールドカップでやるしかないんです。
ザックは日本代表の顔ぶれを見てそれを目指したんですね。長友、香川、本田を始めとして、欧州の主要リーグで活躍する選手を集めて1チーム作れるという、なんとも素晴らしい時代に、攻撃サッカーに挑戦したのです。
しかし、結果は散々でした。スペインが4年前に築いたポゼッションサッカーを打ち破るために、世界各地で「ショートカウンター」の戦術が磨かれました。要はパス回しをしている相手に対して、何かのきっかけで急にプレスをかける。相手のミスを誘い、ボールを奪取。このときハーフラインくらいです。こっからカウンターをしかける。自陣から攻めるわけではないので、時間も短く、相手が対応する前に点を取っちゃう。
例にもれず、日本もコートジボワールとコロンビアのショートカウンターにヤラれました。ほとんどの失点の原因が日本チームが不用意にボールを失ったことです。暑いからかDFもマークをすっかり離している。もしくっついてたとしても、今野あたりはファールでしか止められないのでいいんですが。
というわけで、世界で対等にサッカーをしてみたら、ボコられた。この教訓を4年後に活かしてほしい。
選手は口々に「自分たちのサッカーができなかった」と言っていた。ワールドカップ直前にボランチが若造に変わってしまっったら、そりゃチームは変わってしまう。でも、走れない遠藤を出すべきではない。どうするか。時すでに遅し。
確かに自分たちのサッカーが出来なかったということもあるんでしょうが、自分たちのサッカーがどうやって構成されていたのかしっていたのでしょうか。遠藤がいなくてできると思っていたのでしょうか。遠藤が抜けた時点である程度ショートカウンターの戦略を採っても良かったんではないかと思う。
まぁ、何を言ってもあとのまつりですが、次回ワールドカップまでに自身を持ってプレーする海外選手がでるといいな。
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